しかしそのジョグジャカルタも、かつては仏教やヒンドゥー教を信奉する王朝が栄えた土地だった。それを示すように、ジョグジャカルタ周辺には、数多くの寺院遺跡が遺されている。
これらの遺跡は、もはや寺院としての機能を有してはいないが、先人の遺産として人々からとても大切にされている。ヒジャブ姿の女性たちが異教の遺跡を楽しそうに見て回ったり、観光客に解説しながら歩いている様子は、「多様性のなかの統一」なるインドネシアの国是を目の当たりにしているようで、大好きだ。
ということでワイサック当日の5月29日の朝、Go-Jekでジョグジャカルタ市街からボロブドゥールに向かった。