現在博士論文を書いている最中です。これまでブログなぞはすらすらと書けていたため、数ヶ月で思うように書けるだろうと踏んでいたのですが、とんだ誤算でした。自分を買いかぶっていたとしか言いようがありません。少し始めては少し前に書いたものを読み返し、繰り返し繰り返し修正するため、いつになっても進まないのはもちろん、文体までどんどん硬くなっていきます。おまけに低反発枕に沈み込んでいく鉄球よろしくどんどん精神の深みにはまり込んでいくので、まあ黙って死を待つ姿勢よりはマシなのですが、精神的に追い込まれて、自己嫌悪の塊になります。もう他の学生が何故博論を書けるのか分からない。とにかく思考が纏まらず、予定していた目次に沿って全く書けない。出てくるものが願ってもない方向に飛び出していく。それで大体12000字ほど書いたところで、これは目次がおかしいのではないかと思い立ち、全てぶちこわしてまたやり直し。その繰り返しです。しまいには自分がおかしいのではないかと思い始める(確実に性には合っていない)。最近はもう全く書き進まなくなり、集中力も散漫なので、こうして日頃から思考を整理することが必要だったなどと言いながら、何年も放置していたブログに手を出して、また時間を浪費している有様です。

これまで単位が足りなくなって卒業が危ぶまれたなどということはただの一度もありません。しかし最後の最後で、学位を取るためにやらなければならないことができない―これはどうしたものか、本当に困り果てています。

その中で、では文章が全く書けないのかと思いきや、このようにすらすら出てくる。従って、現時点で博論が進まない原因と考えられるものは以下の三つくらい。

1.論文の脳内読者がお高くて怖い人に設定されている。
2.硬い文体を使おうとするあまり、思考が文章として出てくるまでの間に摩擦が生じている。
3.過去の実感に基づいて描こうとしているが、五年前ともなるともはや実感と経験を分離できない。
4.Wordの画面がもうだめだ。

1.と2.はこれからこのブログにもう1週間以上停滞している部分を書くことでどうにか解決するような気がします。しかし3.は現在から五年前までの現実の変化まで扱っている余裕までありませんから、五年前から変わっていない自らの感覚に基づいて全てを書いていくしかありませんね。4.は、だったらここに書けば良いのだ。

ちょっとこの記事を書くうちに、頭の整理がついてきました。
これで何故か突然文章が書けなくなる私と論文の間にある見えない壁が取っ払える…はず!(はず!)
ということで、今手こずっているひと見出しのみ、このブログに書いてみようと思います。
もうこれで上手くいかないと、本当に辛いぞ…。

〈つづく…〉