画師日鑑

お絵かきを生活の糧としている人の思考拠点。

2017年01月

image
D09 地球の歩き方 香港 マカオ 深セン 2016~2017 [単行本(ソフトカバー)]

これの地図を見ないと旅行計画が立てられません。
島部のハイキングコースの提案のほか、アートギャラリーの情報が充実していて嬉しい。


自作に誘われて、香港へ行くことにしました。

香港というと、もと英国領で、ひたすらごちゃごちゃした街という印象しかありません。しかしいざ調べてみると、どのような土地にも古い生活が残っているところ、すなわち「いなか」というものがあるものですね。『地球の歩き方』に目を通す限り、香港には古いものが「残っている」ところよりも、観光地化して「残している」ところのほうが多いようです。ここにはもしかすると、あの悪名高いアヘン戦争に続いた英国による占領や、日本軍による占領以前の暮らしを後世に伝えたい、という思いがあるのかもしれませんが…。そう思うと、香港の「日光江戸村」に行ってみるのもいいかもしれませんね。でもやはり本当に触れたいのは今も続けられている土地の生活。香港、内陸に築かれた石の建築物のほか、とくに水上生活者の舟が集まっているという漁村が目を引きました。

ということで、以下香港の行きたいところリスト。
これ作らないと、宿が決まらない。決められない。かっぱえびせん。

もちろんスリと冷戦しながらごちゃごちゃした街を歩くのも大好きなので、街のリストも作るよ!

(※ということで、以下のリストに付されているメモは、あくまで各地について調べた段階での情報です。
まだ香港へ行っていない人は参考にしないでください。帰国後、実際の印象を書き加えます。
それまでこの記事は、ただのインターネットデブリです。)



1.街
香港島…銅鑼湾から堅尼地域まで、雑にみて7.2km。一日でほっつけるか?
・銅鑼湾(Causeway Bay)…アヘンの密貿易で富を築いたマセソン商会のお膝元。
  Noonday Gun…謎の罰ゲームにより、マセソン商会の人が毎日正午に空砲を撃つ。 
  鵝頸橋の下...打小人、スリッパを振り下ろす香港の巫女さん。
  香港塞馬博物館…競馬場附属。馬グッズが見たい。
  渣甸坊(チャアディンフォン)…衣料品屋台。ミニ「女人街」。12:00から。

・湾仔(ワンチャイ)…アートフェア中の拠点。
 ↓ コミックス・ホームベース
 ↓ 皇后大道東周辺の歴史的建造物
 ↓ アジアソサエティ香港センター …ロッカフェラー三世。

・中環(ヅォンワン)…ワンチャイから西に歩くと行っちゃうところ。
 ↓ 香港公園…Aviary、植物園。9:00-17:00。
 ↓ 香港禮賓府(旧督憲府)…日本占領時代の名残あり。
 ↓ ガス燈
 ↓ ギャラリーとか市場とかなんかいろいろ 

・上環(Sheung Wan)…ヅォンワンから西に歩くと行っちゃうところ。 
 ↓ Cat Street 
 ↓ 太平山街周辺…YMCA、香港医学博物館、お廟、宗教的な商店など。
 ↓ 荷李活道公園(Hollywood Park)…Posession point

・西営盤…上環から西に歩くと行っちゃうところ。
 ↓ ガジュマルの神木
 ↓ 西営盤社区総合大楼…30年間廃墟だった元精神病院。隣は麻薬患者厚生施設。

・香港大学
 ↓ 香港大学美術博物館

・堅尼地域
 ↓ 魯班先師廟…大工道具考案者の廟。土木や建築に携わる人の神さま。

あとはトラムなり地下鉄なりに乗って、湾仔か尖沙咀あたりの宿まで帰る! 


九龍半島…市場の渡り歩き。香港島よりもぐちゃぐちゃ!
・尖沙咀(チムシャツォイ) …日本軍が最初に司令部を置いたところ。香港らしいごちゃごちゃ。
 ↓ 九龍公園…朝夕の散歩。

・尖東
 ↓ 西鉄線で北上、あるいは深水埗のYHに泊まる。

・長沙湾駅
 ↓ 季鄭屋漢墓博物館。お墓と副葬品。

・深水埗…手芸用品、おもちゃ。着ぐるみ用に黒い皮を買うぞ。赤もあるかなぁ。
 ↓ 

・旺角…尖沙咀より物価が低いそうな。
 ↓ 關帝廟…九龍半島唯一、香港最大規模の關帝廟。厄払い、商売の神さま。
 ↓ 雀鳥花園(バードガーデン)
 ↓ 通菜町(女人街)…スリ注意の服飾露天
 ↓ 信和中心…サブカル
 ↓ 登打士街…おやつ!
 ↓ 東華三院文物館…清代の香炉とか。
 ↓ 上海街視藝空間…ギャラリーだって。
 ↓ 皮革問屋街…黒い皮をだな…。

・油麻地
 ↓ 棺桶屋
 ↓ 廟街のナイトマーケット。17:00くらいから。
 ↓ 天后廟

・佐敦
 ↓ 腐乳(チーズ)買ったりね。
 ↓ 九龍公園

・尖沙咀…ここか油麻地に泊まりたいなぁ。


島部
・南丫島…ラムア島。人口七千。欧米人多し。ハイキング。

・坪洲島…古くから漁民が暮らす。昔ながらの暮らしが残る。

・長洲島…古くから漁業で栄える。道路がない。小さいのに二万五千人も住んでいる。

・ランタオ島…空港がつくられている島。ディズニーランドもあれば昔ながらの生活もある。
  大澳…水上生活をする漁民の暮らしが残る。
  煕篤会神楽院…弾圧を逃れたキリスト教徒が開いたと考えられる修道院。宿坊。
  ハート・スートラ…新しそうだし、あまり興味ないなぁ。
  ディズニーランド…浦安のでいいじゃん。


北部と深圳
今回はパス。


マカオ…世界遺産に興味はないが、世界遺産にも指定されているポルトガルの街並み。
行けたら行きましょう。



ということで!



所要日数
街歩き:2日
島歩き:4日
予備日:2日
アートフェア: 6日
計:14日

3月10日にお祭りがあるようですが、これに臨むならば3月9日からいなければいけないでしょう。
すると制作日数が減ってしまうのだ。それはちょっと怖い。 

ひとまずこんなかんじで、考えてみたいと思います。
次は具体的なスケジュールを立てよう。 

endo_shusaku_silence
本を探したら、13年前の新聞記事が挟んであった。今の自分からは考えられないほどマメである…。

(※小説『沈黙』のネタバレがあるのでご注意ください。)

人は土着の信仰から自由になれない。

昨年、勢い余ってプロテスタントの母校の先生に、シャーマニズムを交えた博論を書いていると書き送りました。すると、「あれほど教化されていたあなたでも、はらわたの底にあった土着的なものには抗えなかったか。でも次回会うときは笑顔で話しましょう」といった、かなりシビアな内容の手紙が帰ってきてしまいました。暗黒面に墜ちた認定を頂いたような気分になり、以外にもそれだけでかなり疲れましたが、同時にこれは「シャーマニズム」や「アニミズム」と称されるものに向けられた、欧米からの生理的嫌悪感にも似た差別的な響きを実感した瞬間でもありました。

しかし遠藤周作の『沈黙』に描かれた信仰は、このような(そして幻想的な)絶対的正しさを求める「キリスト教」を、主人公の司祭ロドリゴの内面を通して、人間の内側からじわじわと否定しています。物語の最後、長崎の自邸の窓の外に広がるお盆の風景を眺めつつ、母国ポルトガルで行われるよく似た祭りを思う「棄教者」ロドリゴの姿は、日本人のカトリック教徒として葛藤を重ねてきた著者が辿り着いたひとつの思想を、やさしく伝えているのではないでしょうか。それは今まさに求められている新しい確立宗教の形に違いありません。数年前にこれまた母校の別の先生から、クエーカーのなかには既にそのような思想が出てきていると伺いました。さすが宗教や地域の境なく、平和主義を実践してきた人たちです。『沈黙』の終盤、ロドリゴの心中に響くようになるキリストの声も、まさに「内なる光」でした。

これまでなぜ『沈黙』の内容をほとんど覚えていないのか不思議に思っていましたが、これを初めて読んだ十数年前、私自身キリスト教に身を置こうとする日本人の内に生じる問題について僅かな違和感しか覚えていなかったのですから、無理もないのかもしれません。ただそのなかで、時折ユダと重ね合わされるキチジローのことばかり覚えていたのは、いくらか示唆的ではありました。

スコセッシの映画、楽しみです。



【余談、むしろ蛇足】

本作にはスター・ウォーズでクワイ・ガンとカイロ・レンを演じているリーアム・ニーソンとアダム・ドライバーが出演していますが、決して彼らを見に行くのではありませんよ!! 笑汗

とはいえ、「ローグ・ワン」でもアジア人キャラが神秘的なものを盲信するという、いくらかステレオタイプを含んだキャラクターに留まったことを考えると、日本文化の影響を強く受けているスター・ウォーズの俳優が、直接日本を舞台とする映画に関わるのは嬉しいですよね。残念ながら『沈黙』には、なぜ幕府が切支丹をあそこまで迫害するのか述べていませんし(参照:「沈黙―サイレンス― 映画が語らない真実」)、撮影地も台湾ですが…。

はぁそれにしても楽しみ。 

このページのトップヘ